心理・社会福祉専門家養成講座 全4回を終えて (参加者からのフィードバック)
全4回シリーズで開催した心理・社会福祉専門家養成講座には、カウンセラーやソーシャルワーカーのみならず、医師や研究者、その他、この問題に関心のある方々など、毎回25名ほどの方にご参加いただき、無事終了しました。ご参加いただいた方からのフィードバックを少しだけ紹介したいと思います。
実際にドナーリンクに関わってきた方たちの話には、私たちに多くの気づきを与えくれたというコメントが多数ありました。たとえば当事者支援は、ドナーリンクを始める前から、マッチングを待っている間、そしてマッチングが起こったあと、それぞれの時期に、関係者には心理や社会福祉の観点からの支援が重要であり、しかもそれは、生まれた人なのか、提供者なのか、親なのかなど、その人の立場や年齢、家族の関係に応じた支援をしなければいけないということを、改めて学んだというコメントがいくつも寄せられました。当事者だけなく、その周囲の人にも配慮しての支援の重要性が不可欠であることは、私たちにとって、あらたな学びであったと思います。
ただ、ヨーロッパとの時差の関係やまた平日の開催にこだわったため、毎回平日夜の7時スタートという時間設定に、参加しにくいといった声が結構あり、これについては、今後検討したいと思います。また1回2時間のセッションが講義ばかりでは、やはり集中力が続かないと言う声もあり、最後に取り入れたように、グループでのディスカッシうまく取り入れながら進める必要があるかと思いました。あとはもっとQ&Aの時間を多く設けて欲しかったという声もあり、これも今後のイベントでは気をつけたいと思います。
しかし、日本でこれまで取り上げられることのなかったテーマに焦点を当てた今回の講座を評価してくださった参加者が多く、今後も定期的に、こうしたイベントを企画できればと思います。